著者 | Kenshiro Matsuda, Yuka Makita, Takanori Nagaoka, Yuko Sasaki, Naoki Maruyama, Akane Tanaka, Hiroshi Matsuda |
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雑誌名 | Geriatrics & Gerontology International |
巻・号・頁 | Volume 18, Issue 2, Pages 364-365 |
掲載年月 | 2018年2月 |
内容 | 高齢になると皮膚バリア機能の低下により皮膚の乾燥症状が増大する。そこで、高齢者の入浴における高純度軟化水の効果を評価するため、草加ロイヤルケアセンターにて2016年11月1日より12週間の入浴試験を実施した。入浴に高純度軟化水あるいは水道水を用い、15名の角層水分量、経皮水分蒸散量、皮膚科医による皮膚乾燥スコアを評価した。高純度軟化水に入浴した高齢者の角層水分量は、8週目と12週目で水道水入浴と比較して有意に高く、皮膚乾燥の軽減が示された。本試験では、経皮水分蒸散量に差は認められず、皮膚乾燥スコアは低いレベルで推移していた。これまでの研究から、高純度軟化水は、金属石鹸による皮膚バリア損傷の予防と損傷した皮膚バリア機能の回復促進の両方あるいはいずれかによって、高齢者の皮膚乾燥を改善に導いている可能性がある。 |
Improved effect of ultra-pure soft water
on skin water content in older adults
(高純度軟化水による高齢者の皮膚水分量の改善効果)
- 肌・アレルギー
- 論文